お蕎麦の健康効果

まだあるお蕎麦の健康効果

穀類の主要な栄養分はデンプンであり、お蕎麦も当然そうなのですが、消化・吸収の良いデンプンであるということが特徴です。


お蕎麦のデンプンは特にデンプンを糖に変える消化酵素であるジアスターゼによる消化が早いのです。体内で素早く糖に分解されてエネルギー源になるので、昼食などにも最適です。水に溶けやすい性質があるので、たくさん食べても胃もたれしません。

ミネラルも豊富です。お蕎麦は他の穀類に比べてミネラルの含有量も格段に多くなっています。たんぱく質をつくるのに必要な亜鉛や、血圧を下げ、心臓や筋肉の機能を調整するカリウム、また、リンやマグネシウムなども含まれています。

そして、ACE阻害物質が含まれています。これは「アンジオテンシンI変換酵素阻害物質」の略語で、末梢血管を拡張し降圧作用を示す効果があり、日本薬局方に収載されているカプトプリルなど、多くの薬物が臨床で使われています。

更に消化を促進させる酵素も含んでいます。それはアミラーゼ、リパーゼ、プロテアーゼ、リポオキシゲナーゼなどの酵素であり、これらはたんぱく質や脂肪を分解して消化を促進します。

お蕎麦は、カロリー自体は低くはないのですが、タンパク質含有量が多く、アミノ酸スコアが非常に高く、ミネラル・ビタミンもバランス良く含んだ食品なので、主食とおかずの組み合わせも組みやすく、結果的には、お蕎麦を主食にして食事をした方が、カロリーが低くて済むことも多いのです。