お蕎麦の健康効果

お蕎麦に含まれる食物繊維やビタミン

お蕎麦はあらゆる食品の中で食物繊維が最多に含まれているのだそうです。人間が1日に求められる食物繊維は20~25gであり、摂取量が17g以下だと、大腸ガンの発生率が高くなるとされています。

お蕎麦の場合、一枚で約4gの食物繊維を含んでいるのですが、これが1回の食事で摂れる食物繊維の量として、食品の中で最も多いそうです。つまりは、食物繊維というのはなかなか摂りにくいものということでもあります。食物繊維をしっかり摂ることで便秘予防の効果もあります。

次はビタミンです。何と言っても抗酸化作用のあるビタミンEを多く含んでいるのが特徴です。ビタミンEは「若返りのビタミン」と呼ばれています。お蕎麦は穀類の中では比較的多く含まれています。もともと老化というのは細胞が酸化することで進むと考えられ、酸化を阻止・抑制する抗酸化作用がポイントになります。そこにビタミンEの摂取が役立つわけです。

また、お蕎麦はビタミンB1、B2も豊富です。デンプンを分解すると糖になり、それをエネルギーにするにはビタミンB1、B2が必要なのです。ビタミンB1は不足すると、乳酸が出て疲れを感じます。お蕎麦は米や小麦よりもビタミンB1、B2が多く含まれていますが、それでもこれだけでは含有量が不十分なので、野菜や海苔も一緒に食べましょう。

その他のビタミンでは、白米の約4倍の含有量となるパントテン酸が含まれています。ホルモン合成、疲労回復、炎症を緩和する作用があり、胃痛、頭痛、胃潰瘍、脳出血などの予防、免疫力向上にも効果があります。