お蕎麦の健康効果

お蕎麦に含まれるたんぱく質

お蕎麦には良質のたんぱく質が多く含まれています。お蕎麦に含まれるたんぱく質は、乾そばで100gあたり13.6gもあり、精白米の6.8gやうどんの8.9gと比較するとかなり多くて、穀類の中のトップです。それも米や小麦のたんぱく質よりも格段に良質なのです。

たんぱく質を分解すると20種類のアミノ酸ができます。人体に必要とされる必須アミノ酸は8種類あるのですが、一般的に穀類の場合はその中の一つとなるリジン含有量が少ないのです。利用できるたんぱく質は、米が76%、小麦が46%しかないのです。しかしお蕎麦はリジンの含有量が豊富で、たんぱく質利用度も90%に及びます。

更には、動物性食品に多いのですが植物性食品には少ないトリプトファン(アミノ酸)も、お蕎麦は例外的に多く含まれているのです。トリプトファンは、不眠解消の効果、アンチエイジング効果、鎮痛効果、集中力や記憶力を高める効果などがあります。

また、強肝作用やうつ症状改善効果のあるメチオニン(必須アミノ酸のひとつ)、基礎体力を整えるスレオニン、シスチンなどもバランスよく含まれています。スレオニンは最後に発見されたアミノ酸であり、体内で合成できない必須アミノ酸です。体内でグルコースを生成するための材料にもなるアミノ酸で、グルコースは、体を動かす、脳の栄養素となる人間が生きる上で重要なエネルギー源です。