お蕎麦の健康効果

お蕎麦の肝臓を守る効果

お蕎麦は飲酒の害を少なくしてくれることが昔から知られています。それはお蕎麦に含まれているコリンという成分にあるとされています。コリンが肝臓を守るわけです。


コリンは水溶性のビタミン様栄養素で、人間の全細胞に存在して、健康や若さを維持する作用をしています。コリンが足りなくなると、いろいろな栄養素の欠乏も生じるので、食事でしっかり摂取する必要がある栄養素とされています。

ちなみにコリンは体内で神経伝達物質「アセチルコリン」の原料になります。脳内アセチルコリンの分泌量は老化と共に減少することが知られており、アセチルコリンの分泌量が低下することで、アルツハイマー型老年性認知症になる原因とも考えられています。

アセチルコリンは副交感神経の刺激にも不可欠で、自律神経失調症の予防にも関係しています。このアセチルコリンの分泌量を増やすのにコリンを効率的に補給することが求められるわけです。

そしてビタミンの一種であるコリンは肝臓を保護します。アルコールを飲んで肝臓に脂肪が溜まるのを抑制する働きがあり、脂肪肝、肝硬変、動脈硬化などの予防に役立ちます。昔の人が飲酒後にお蕎麦を食べるのは、習慣として理にかなったことだったわけです。コリンには尿によって食塩の排出を促進する作用もあるので、塩分の摂り過ぎによる高血圧予防にも効果的です。